【ヤマシタトモコ】くいもの処 明楽
比較的新しいBL本ばかり紹介していたので、前のものも紹介しようかなと本棚をあさりました。2007年に発売されたヤマシタトモコ先生の作品。BL界で一世を風靡した(?)ヤマシタトモコ先生のBL全盛期と言っても過言ではない~2010年の間に発売されています。私は紙媒体で購入しました。
心情描写が豊富で、とてもおしゃれなヤマシタトモコ先生のお話は、ストーリー重視の腐女子の皆さんがきっと好きなのでは...と思います。作中でのキャラ達の会話がとてもセンスがあります。日常の中にBLを描写している感じが私は好きです。よくある、男が男を好きになるのが普通でない世界(リアル)に生きているキャラの葛藤とか、リアリティがあって、それだからこそくっついたときキュンキュンします。
ストーリー
いいかクソガキ 戻れねぇ年なんだ
居酒屋『くいもの処 明楽』の店長・明楽高志のそこそこ順調な人生は、年下の生意気なバイト店員・鳥原泰行からの突然のマジ告白と「危機感ヨロシク」発言によって一変する。
年上としての意地も、男としてのプライドも通用しない鳥原に平穏な日々を乱されビビる明楽だがー! ?
(Amazon 商品内容より)
受属性・攻属性
受属性 居酒屋店長、ヒゲ、年上、アホ
攻属性 居酒屋アルバイト、年下
超個人的総合評価
イラスト ☆☆☆
私は好きなイラストで、特にキャラの手やファッションなどが凝っていて好きでした。しかし、貸した友人の中に絵がちょっと...という感想もあったのと、特徴がある絵柄ですので好き嫌いは分かれるのかなと思います。
儚げなイラストというんでしょうか、なんかキャラが幸薄げに見えます。笑
ストーリー ☆☆☆☆☆
居酒屋店長の主人公が、アルバイトに好意を寄せられてまいっちゃう話。居酒屋店長というとなんだか堅物を想像しがちですが、この主人公、昔はやんちゃだったんだろうなぁと思わせるような性格です。三十路になってもいい意味で子供っぽい。一方で、そんな主人公に惹かれてしまうアルバイト君は少し影があります。二人の恋愛はどこかリアリティがあってとても素敵でしたはい....。
会話のリズムとか、センスとか、そんなものがいちいちおしゃれですごく楽しい。ストーリーを説明しただけではわからないような面白さが作品にはあるので、ぜひ読んでほしい!また、登場人物に個性があって、モブなのにモブじゃない!絶対にメインCPの二人以外にも、好きになるキャラがいるはずです。
エロ ☆
エロは正直言ってあまり期待できません。ストーリー重視のヤマシタ先生の作品は、あっさりしたエロが塩コショウ程度にあるだけです。エロ重視の方は購入しない方が身のためかも。